片岡 れいこ 版画works関西電力広報誌「縁」表紙画特集
シルクスクリーン420o×300o

  [トライアングル]    
そう言えば、二人の門出を告げる教会のウェディングベル、たしか「リン・ゴン・カーン」と鳴っていたような・・・。    
鐘の音って、なんとなく「始まり」や「旅立ち」を予感させます。    
トライアングルから誕生した、三つの音色たちも、それぞれの個性で輝きを放ちながら、交差し、交じり合って、美しいハーモニーを奏で・・・やがて人々の耳を通り抜けると、それぞれの抱くイメージの世界へと辿り着く。情報がひしめく海の中で、たとえ姿形を変えてしまっても、自分の輝きを失うことなく、融合しても消えることなく、流れるままに身を任せて、新しい旅へとユラユラさすらってゆくのでしょうか。
[チェス]    
「♪空にきらきらお星様、みんなスヤスヤ眠るころ。オモチャは箱を飛び出して、踊るオモチャのチャチャチャ・・・」なんて歌がありましたが、オモチャに昼と夜の顔があるように、現実にも様々な別世界があるように思えます。    
たとえば、規則や法律、常識など、たくさんのルールのなかで動き回る人間たち。でも、もしかしたら別の世界では、そんなルールなんて意味がないかもしれないし、思いもかけない全く別のルールがあるのかもしれません。    
そして、一松模様の盤の上でも、日々、ゲームのルールに支配された戦士たちが、人間たちの手で、ところせましと、あちらこちらに操られているのです。しかしそれは昼の顔。人々が眠りにつけば、彼らはひとりでに動きだし、もっと楽しいルールをつくって遊び回っているかもしれません。
[禁断の果実]    
ヘビにそそのかされたイブは、リンゴをたべてしまいます。ウイリアム・テルは、息子の頭上のリンゴを射止めます。魔女にだまされ、毒リンゴをかじったのは白雪姫。ニュートンは、木から落ちるリンゴを見て、引力を発見しましたとさ。    
”♪リンゴは何にも知らないけれど、リンゴの気持ちはよくわかる・・・”なんて歌っていたアナタ。ホントにわかってます?私のキモチ・・・。何も知らないとお思いでしょうが、実は創世記からずーっと知っているんですよ。”何を”って?・・・フフフ。<リンゴ曰く>    
 
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