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筋骨格系の悩み 肩こり 手のシビレ 痛み

1.肩こり

肩こりとは読んで字の如く、肩が 「凝る」 ことです。
「後頭部から肩、および肩甲部にかけての筋肉の緊張を中心とする不快感、違和感、鈍痛などの症状、愁訴」 と定義されます。

女性の訴える症状では一番多いと言われています。
もちろん、当院でも筋骨格系の主訴の中では腰痛と共に非常に多くなっています。
肩こりは、主に 僧帽筋 といわれる筋肉の緊張で起こり、頚肩部に血流障害が起こります。その結果疲労物質が筋肉内に溜まり、発痛物質が出て肩がこり、痛みが出たりします。肩こりがひどくなると、頭痛、めまい、吐き気、手のしびれ、痛みなどが併発します。


僧帽筋の写真

後頭骨上項線、外後頭隆起、項靭帯、第7頸椎〜第12 胸椎棘突起から始まり、上部線維は下方に走り、鎖骨外側 1/3 に着く。
中部線維は肩峰外側と、肩甲棘上縁に着く。
下部線維は、肩甲棘内側端の結節に着く。
全体として大きな菱形をしています。

では何故、僧帽筋が緊張(肩がこる)するのか?

この筋は、頚部から肩部、上背部の姿勢筋であると共に上肢の安定筋でもあり、
頭を前に突き出した姿勢で腕を繰り返し身体の前で使うと、筋に静的負荷が頻繁に加わって、慢性の筋痛を起こしやすいです。


    ・長時間同じ姿勢でジッとしている。(特にデスクワーク)
    ・仕事中にストレスを感じている。
    ・運動不足 (特に有酸素系)
    ・手の使いすぎ (繰り返しの作業、重い荷物を持つ)
    ・姿勢が悪い。猫背 (円背)

など


カイロプラクティックから診ると、
サブラクセーションがあり(脊柱、骨盤、四肢、顎、頭部など)、不良姿勢で身体のバランスが悪い。
そして交感神経が過緊張している。
などが特徴的です。

カイロプラクティックでは、全身の検査、矯正をして身体のバランスを正しくします。多くの場合、凝っている部分の原因は他にあるので、凝っている部分だけを直接治療したりすることはありません。その原因を優先的に治療していきます。そして無理なく正しい姿勢で生活できるようにします。

そして日常生活の中ですべき事すべきでない事をお話ししますので、それをやれる範囲でやって頂き、ご自分で日常をコントロールして頂きます。日常の中のほんの僅かな事を変えるだけで肩こりは楽になります。肩こりにも必ず原因があります。その原因を見つけて、治療することにより肩こりは無くなりますので、安易に薬や湿布でごまかさずに一度カイロプラクティックの治療を受けてみてください。

また整形外科領域だけではなく、眼(眼精疲労)、顎(歯の咬み合わせ)、循環器系(心臓、動脈、高血圧)、また心身症、更年期障害などが原因でもおこります。肩こり以外に自覚症状があれば、まずはその専門医を訪ね、治療の必要があればその疾患の治療をしましょう。



2.上肢、手のしびれ

手のしびれの原因は様々です。重篤な疾患の合図である場合も少なくありません。狭心症などの心臓疾患、全身性の代謝性疾患(糖尿病)、脳血管障害の場合は専門医の治療が必要になります。
特にそのような重篤な病理的疾患が無い場合は、カイロプラクティックの治療が適応になります。ご自分で判断ができない場合はご相談ください。カイロプラクティックが適応になる疾患で特に多くみられるものは

    (1) 頚椎SOL (占拠性病変) による神経根障害
    (2) 胸郭出口症候群
    (3) 肩、上肢の末梢神経絞扼障害
    (4) 筋筋膜性疼痛症候群(トリガーポイント)


になります。



(1) 頚椎SOL(占拠性病変)による神経根障害
これは頚椎椎間板ヘルニアや、変形性頚椎症により神経(根)の通るスペースが狭くなり、神経が圧迫されてしびれが出ます。
中心性に脊髄を圧迫しているものは両手両足にしびれが出ます。また指の運動や歩行に影響が出ます。この場合カイロプラクティックは禁忌になります。進行の程度により手術が必要になります。

単一の神経根が圧迫された場合は、片側の上肢の特定の領域へ放散するしびれがあらわれます。
この場合はカイロプラクティック適応となります。 この場合しびれはおおよそデルマトーム (皮膚節) に一致します。


神経根障害のシビレの出る部位





(2) 胸郭出口症候群
障害部位により、斜角筋症候群、肋鎖症候群、過外転症候群に分けられます。
その部位において腕神経叢、鎖骨下動脈が圧迫もしくは牽引され肩こりを感じたり、頚部が痛んだり、上肢にしびれ、痛みが出たりします。この場合の知覚障害 (しびれ、痛み) は境界がはっきりしません。その他、頭痛、動悸、倦怠感など全身症状が出る場合もあります。


(3) 肩、上肢の末梢神経絞扼障害
脊髄から出た神経が末梢に行くにしたがい枝分かれします。その別れた先の神経が絞扼される疾患になります。これらの細い神経は、骨、筋、筋膜、腱膜、腱鞘などに接するところ、またそれらでできたトンネル内を走るため、繰り返しの動作 (仕事、スポーツ) また全身的、局所的な原因 (浮腫など) がもとでそのトンネルが狭くなると神経が障害されます。


具体的には、
    疾患名     障害神経
    手根管症候群     正中神経
    肘部管症候群     尺骨神経
    尺骨神経管症候群     尺骨神経
    後骨間神経症候群     橈骨神経
    橈骨神経浅枝絞扼     橈骨神経

などがあります。


上肢の中で特に多いのは手根管症候群で、上肢の絞扼障害の中で 60〜70% を占めます。
一般的にも少なくない疾患と考えられます。
力学的病因は、手関節掌屈背屈の繰り返し、手を強く握り締めたり回したりする動作、また手関節背屈時の指運動 (PCのキーボード作業) などが挙げられます。生理学的病因としては糖尿病、慢性関節リウマチ、妊娠、肥満などが挙げられます。症状は正中神経支配領域の感覚異常(ビリビリムズムズ)痛みで、特に夜間のしびれや痛みはこの疾患の最大の特徴になります。


手根管症候群のシビレ、痛みの部位 (手背)

手根管症候群のシビレ痛みの部位 (手掌)


そのしびれや痛みが前腕から上腕にかけて痛みや違和感が放散することも少なくありません。


また母指、示指でものをつまむ動作がしにくくなったりもします。
一般的に 40〜60歳 の女性に多く、利き腕側が多いと言われています。


母指と示指でのつまみ動作


また手根管症候群の中には頚部の神経根障害を伴う場合も少なくありません。
逆に言えば、神経根障害があるとその末梢も障害されやすいということになります。 (ダブルクラッシュsyndrome)
体幹から四肢まで全身を検査することが大事になります。



(4) 筋筋膜性疼痛症候群 (トリガーポイント)
これは筋肉やそれを包む筋膜にできた 「トリガーポイント」 と呼ばれる硬結から痛みが出ている疾患です。押えるとコリコリと硬く、圧痛があります。この症候群の特徴は放散痛です。活性化すると痛みが周りや遠隔部に放散します。トリガーポイントの成因としては、筋や関節への直接的な損傷、筋肉への慢性的負荷(不良姿勢など)、低温に曝される(エアコンの風)などがありますが、基本は筋組織の代謝障害と言われています。
また神経生理学的機序も関係が深いと言われ、持続的な痛みがあったり、痛みによる交感神経の興奮で発生しやすいと言われています。

頚部や肩部にできたトリガーポイントが原因で上肢に痛みやしびれを感じます。


広背筋 (前側)

広背筋 (後側)




斜角筋 (前側)

斜角筋 (後側)




棘上筋 (前側)

棘上筋 (後側)




棘下筋 (左)    小円筋 (右)




肩甲下筋 (前側)

肩甲下筋 (後側)




治療〜私はこう診る (肩こり、上肢のしびれ、痛み)
カイロプラクティック適応と判断したならば、症状を緩和させながらも、原因を見つけるためにいろいろな検査や治療を行っていきます。

私の治療の基本は全身を診てからの局所の治療になります。全身のサブラクセーションを矯正して身体のバランスを整え、自然治癒力が最大限発揮できるようにします。そして局所をくわしく診て、自然治癒力の邪魔をしないよう症状に対してアプローチしていきます。

症状が出てからの時間が短ければ短いほど早く良くなる事が多いので、なるべく我慢せず早めに治療を受けられると良いでしょう。



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