|
乳幼児の細菌性髄膜炎を起こす細菌はいくつかありますが、原因の半分以上を占めているのが「インフルエンザ菌b型」という細菌で、略して「Hib(ヒブ)」と呼ばれています。
Hibは冬に流行するインフルエンザの原因である「インフルエンザウイルス」とは全くの別物です。
また、他の多くの細菌やウイルスとは異なり、Hibは乳幼児に感染しても抗体(免疫)ができず、繰り返し感染することがあります。
Hibは、子どもの鼻やのどにいることがあり、そのままでは病気になりませんが、血液や肺の中に侵入すると、細菌性髄膜炎や敗血症・急性喉頭蓋炎などの深刻な病気を引き起こし、中でも特に重篤な病気がHibによる細菌性髄膜炎(Hib髄膜炎)です。
Hib髄膜炎は、5歳未満の乳幼児がかかりやすく、特に生後3ヶ月から2歳になるまではかかりやすいので注意が必要です。
日本の年間患者数は少なくとも600人と報告されており、5歳になるまでに2000人に1人の乳幼児がHib髄膜炎にかかっていることになります。
Hib髄膜炎にかかると1ヶ月程度の入院と抗生物質による治療が必要となりますが、治療を受けても約5%(年間約30人)の乳幼児が死亡し、約25%(年間約150人)に発育障害(知能障害など)や聴力障害、てんかんなどの後遺症が残ります。
さらに最近では抗生物質の効かない菌(耐性菌)も増えてきており、治療が困難になってきています。 その他にもHibは、肺炎、喉頭蓋炎、敗血症などの重篤な全身感染症を引き起こします。
|