花粉症・アレルギー性鼻炎は、クシャミ・鼻水・鼻づまりなどを呈する疾患ですが、重症になると頭重感・疲れやすさ・集中力の低下などが出現し、労働能力の低下・労業成績の低下などを引き起こすことも多くみられます。

 

花粉症の治療は、まずアレルゲンの回避を徹底することが重要です。花粉情報を参考にしながら
(下図参照)
以下の点に注意するようにしましょう。

  1. 花粉飛散の多いときには外出を控える
  2. 窓や戸を閉めておく
  3. 外出時にはマスクや眼鏡、帽子を使用する。花粉の付きにくい服を着る
  4. 帰宅したら玄関で衣服や髪をよく払い、洗顔、うがい、鼻かみ、眼の洗浄を行う
  5. 洗濯物や布団は外に干さない

 

重症度に応じた花粉症に対する治療法の選択

重症度 病型 治療方法
初期療法  
  • @第2世代 抗ヒスタミン薬
  • A遊離抑制薬
  • B抗LTs薬
  • @、A、B、のいずれか一つ
軽症  
  • @第2世代 抗ヒスタミン薬
  • A鼻噴霧用 ステロイド薬
  • @と点眼薬で治療を開始し、必要に応じてAを追加
中等症 くしゃみ・鼻漏型 第2世代 抗ヒスタミン薬
+
鼻噴霧用 ステロイド薬
鼻閉型または
鼻閉を主とする
充全型
抗LTs薬
+
鼻噴霧用 ステロイド薬
+
第2世代 抗ヒスタミン薬
重症・
最重症
くしゃみ・鼻漏型 鼻噴霧用 ステロイド薬
+
第2世代 抗ヒスタミン薬
鼻閉型または
鼻閉を主とする
充全型

鼻噴霧用 ステロイド薬
+
抗LTs薬
+
第2世代 抗ヒスタミン薬

必要に応じて点鼻用血管収縮薬を治療開始時の7〜10日間に限って用いる

鼻閉が特に強い症例では経口ステロイド薬を4〜7日間処方して治療を開始することもある

「鼻アレルギー治療ガイドライン」では、花粉の飛散がはじまる前後の、まだ無症状態か極めて軽い時期に治療を始めれば、割と重症化することなく軽い症状ですむと期待されているため、早めの初期治療が推奨されています。

ただし、薬剤は症状を抑えているだけなので、花粉シーズン途中で「治った」と思って薬をやめてしまうと、再発するだけでなく、症状が重症化することがあります。シーズン終了までしっかりと内服、アレルゲンの回避を続ける必要があります。

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より詳しいスギ花粉の飛散状況は、こちらのサイトをご参考下さい。
環境省花粉観測システム(はなこさん)