子供の夏かぜ

典型的な症状

のどの痛み(赤くなる) 発熱 下痢 腹痛

代表的な夏かぜ

冬のかぜやインフルエンザは低温、低湿度を好むウイルスですが、夏かぜは高温、高湿度を好むウイルスによって起こる感染症です。

疾患名 原因ウイルス 流行時期 好発年齢 潜伏期
咽頭結膜熱 アデノウイルス 7〜9月* 3〜6歳 5〜7日
ヘルパンギーナ コクサッキーウイルス 6〜8月 1〜4歳 2〜4日
手足口病 エンテロウイルス
コクサックーウイルス
5〜9月 1〜5歳 3〜5日

注意すること

夏の暑さで体力が落ちているところに、エアコンをかけっぱなしで部屋を冷やしすぎたり、寝冷えをしたりすると、夏風邪にかかりやすくなります。

ほとんどは1週間程度で回復しますが、まれに髄膜炎*、脳炎などの重い合併症を起こすことがあります。発熱が長引いたり、頭痛や嘔吐などが続くときにはすぐに受診しましょう。

*髄膜炎:かぜのウイルスや細菌が髄膜(脳や脊髄を被っている膜)に感染し、炎症を起こす。高熱や激しい頭痛、けいれんなどの症状を呈する。

 

溶連菌性咽頭炎

溶連菌という細菌がのどに感染して、のどの痛み、熱、体や手足の発疹などが出ます。
舌はイチゴのようになります。うつる病気です。

のどの検査で溶連菌がいることがはっきりしたら、抗菌薬を10〜14日間飲みます。1日か2日で熱が下がり、のどの痛みも消えます。でも、途中で薬をやめてしまうと再発します。薬をきちんと飲まないとリウマチ熱や腎炎をおこすことがありますから、指示どおりに最後まで飲むことが大切です。


  1. 家族にもうつる
    兄弟や両親に同じような症状があれば、受診して、のどの検査を受けてください。
  2. 食べ物
    のどの痛いときは、熱いものや辛いもの、すっぱいものは避けましょう。
  3. 入浴
    熱がなければかまいません。

  1. 2日以上たっても熱が下がらないとき。
  2. のどの痛みが強くて水分をあまり飲まないとき。

抗菌薬を飲みはじめてから24時間以上たっていれば、他の子にはうつりません。主治医の許可をもらってから登園(登校)してください。


 

プール熱

夏にプールを介して学童のあいだに流行するので「プール熱」の名がありますが、プールに入らなくてもうつります。夏以外にもみられます。39〜4℃の高熱が4〜5日続き、のどの痛みが強く、目も赤くなります。さらに頭痛、はき気、腹痛、下痢を伴うこともあります。アデノウイルスが原因です。

熱やのどの痛みをおさえる薬を処方します。眼症状が強い場合には眼科的な治療が必要です。


  1. 高い熱
    何日も高熱が続くので不安になるでしょうが、解熱剤を使いすぎないようにしましょう。
  2. 食べ物
    のどは痛いし熱も高いので、食欲がないのはしかたがありませんね。プリンやゼリー、アイスクリーム、冷ましたおじや、とうふ、冷めたグラタンなどはいかが?
  3. 水分
    水分は十分に飲ませてください。麦茶やイオン飲料(アクアライト)牛乳、みそ汁、冷めたポタージュスープなどがよいでしょう。
  4. 入浴
    高い熱があるときや元気のないとき以外は、入ってもかまいません。

  1. のどの痛みが強くて水分をあまり飲まないとき。
  2. 高い熱が3日以上続くとき。
  3. 元気がなくてぐったりしているとき。

熱が下がってのどの痛みがなくなるまで5〜7日ほど休ませましょう。


 

ヘルパンギーナ

フロートイメージ

乳幼児のあいだで流行するの夏かぜの一種で、38〜40℃の熱が2〜3日続きます。のどの奥に小さな水ぶくれができて痛いので、食べられなくなります。ひどいときは水分も飲めなくなり、脱水症になることがあります。

熱やのどの痛みをおさえる薬を処方します。症状によっては解熱剤を使います。のどの痛みから食欲もなくなるので脱水症状にならないように水分を摂らせます。


  1. 食べ物
    口の中が痛いときは、かまずに飲み込めるものを与えます。プリン、ゼリー、アイスクリーム、冷ましたおじや、とうふ、冷めたグラタンなどがよいでしょう。
  2. 水分
    十分に水分をとるようにしましょう。オレンジジュースなどすっぱいものはしみます。牛乳や麦茶、みそ汁、冷めたポタージュなどがよいでしょう。
  3. 入浴
    高い熱があるときや元気のないとき以外は、入ってもかまいません。

  1. のどの痛みが強くて水分をあまり飲まないとき。
  2. 高い熱が3日以上続くとき。
  3. 元気がなくてぐったりしているとき。

熱が下がってのどの痛みがなくなるまで5〜7日ほど休ませましょう。


 

手足口病

フロートイメージ

その名のように、手のひら、足のうら、口の中に小さな水ぶくれができる病気です。おしりやひざにできることもあります。乳幼児の間で流行します。以前にかかったことがある子でもまたうつる場合があります。熱はたいていありませんが、ときに高熱が出ることがあります。手足の水ぶくれはいたがりませんが、口の中が痛くて食べられなくなることがあります。

治療をしなくても自然に治る場合がほとんどです。熱や口の中の痛みがあるときはその薬を処方します。口の中が痛くて食べられなくなるので脱水症状にならないように水分を摂らせます。


  1. 食べ物
    口の中が痛いときは、しみないものを与えましょう。熱いもの、塩味や酸味の強いもの、かたいものはひかえます。
  2. 入浴
    熱がなく元気ならかまいません。

  1. 口の中が痛くて水分をあまり飲まないとき。
  2. 高い熱が続くとき。
  3. 吐いてぐったりしているとき。

熱がなく元気があれば行ってもかまいません。
熱があるときは主治医の指示にしたがいましょう。


 

看護のポイント

発熱しているとき

  • ・寒気があり、手足が冷たい場合
    体を暖めます。掛けものなど、寝具で調整しましょう
  • ・寒気がなく、手足が温かい場合
    体を拭いたりして、体温降下を。脱水症状になるので、十分水分をとりましょう。

脱水症状に気をつけて

・水分は、欲しがらなくても少しずつこまめに与えましょう。

食欲がないとき

・口の中が痛いときは、刺激にならないうす味の、のどごしのよい物を食べさせましょう。

入浴は?

・熱があっても、38℃以下で元気があれば、シャワー程度か長湯をしなければ構いません。

家族も予防を

・手洗いとうがいを施行しましょう。