果物の機能性は、特定の成分についての試験管や動物実験による研究だでなく、
人間を対象とした疫学研究によって、果物全体として総合的定量的に実証されて
いるのです。
また、果物は、カロリー当たりで他の食品と比較すると、
これらの機能性の元であるビタミンやミネラルなどの含有量が非常に多く、
その供給源として優れています。
例えば、みかん200グラムのエネルギーはわずか80Kcalですが、
ビタミンCを50mg含み、成人の1日所有量100mgの半分を摂ることができます。
このように、毎日200グラム以上の果物の摂取によって、
病気の予防と健康な生活が期待できるのです。
高血圧、高脂血症、動脈硬化等が誘因となって、脳の血管に障害が起こると脳卒中、
心臓の血管が詰まると虚血性心疾患になります。
これを防ぐには、コレステロールを多く含む食品を控えるとともに、
コレステロール値を下げて血管を強くするビタミンC、コレステロールを
吸着して排泄する食物繊維、活性酸素の発生を防ぐビタミンE等を
多く含む果物を食べることが効果的です。
と心配する人もいますが、これは誤解です。日本糖尿病学会が定めた
「糖尿病食事療法のための食品交換表」においても、1日80Kcalを生鮮果物から摂る
ことを例示しています。80Kcalの果物というのは約200グラムに相当します。
高血圧は、脳卒中や心臓病などの引きがねとなり、その最大の要因は塩分(ナトリム)
の摂り過ぎといわれます。
果物はカリウムを多く含み、ナトリウムの排泄を促すため、高血圧予防に効果的です。
「果物は甘いので太りやすい」と敬遠されがちですが、これも誤解です。
果物100グラム(可食部)当たりのエネルギー量は50Kcal前後で、スナック類や
クッキーなどの菓子の10分の1程度に過ぎません。
むしろ、甘味を感じる果物を食後に食べることが過食を避けることになり、
肥満防止に効果的でしょう。
1997年に世界がん研究基金と米国がん研究財団が、食生活とがんについて、
世界中の研究を集めて検討した結果、果物の摂取によってリスクを減らす「確実な証拠あり」
とされたのは、肺がん、胃がん、食道がん、咽頭がん。
「有力な証拠あり」とされたのは、すい臓がん、乳がん、膀胱がん、喉頭がんでした。






